“家斉”のいろいろな読み方と例文
旧字:家齊
読み方割合
いえなり78.6%
いへなり21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時の将軍は十一代徳川家斉いえなりであろう。奢侈しゃしを極めた子福者、子女数十人、娘を大名へさした御守殿ごしゅでんばかりもたいした数だという。
彼が政治的経歴およそ二十年、しこうしてこの二十年は、家斉いえなり将軍下半期の治世にして、文恬ぶんてん武煕ぶき、幕政の荒廃既に絶頂に達したるの日なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
錦橋は宝暦十二年に広島にうつり、安永六年に大坂に徙り、寛政四年に京都に上り、八年に徳川家斉いへなりの聘を受け、九年に江戸に入つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
仏蘭西フランス革命も、イギリスの産業革命も、アメリカのフルトンの蒸汽船の発明も、十一代家斉いへなりの寛政、享和、文化の頃である。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)