“御守殿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごしゅでん78.6%
ごしゆでん21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時の将軍は十一代徳川家斉いえなりであろう。奢侈しゃしを極めた子福者、子女数十人、娘を大名へさした御守殿ごしゅでんばかりもたいした数だという。
女駕の御守殿ごしゅでん供人ともびとなど、合点のゆかない行装であるが、父中将の持てあましている万太郎ぎみの日常を知る者には、さほど、目をみはるに足らないことで
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「五六町追つ驅けたが、女のくせに恐ろしく足がはええ、——それに御守殿ごしゆでんくづしの襟脚が滅法綺麗だ」
お條は慇懃いんぎんに挨拶しました。お茶や禮式のたしなみがありさうで、何となく御守殿ごしゆでん風が匂ひます。