“崩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くず62.3%
くづ20.4%
かく4.5%
なだ2.8%
ほう1.5%
1.0%
1.0%
くずれ0.8%
くだ0.5%
くづさ0.5%
くづる0.5%
なだれ0.5%
みまか0.5%
かむあが0.3%
くえ0.3%
0.3%
かむさ0.3%
くじ0.3%
くづほ0.3%
くづれ0.3%
0.3%
0.3%
やれ0.3%
クズ0.3%
クヅ0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを無惨に突きそうとするのはみじめのようでもある。そうかと思うと、また自分という者を振り返ってみると、どうであろう。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
震災でれなかつた山門を見たとき、これは崩れる山門ぢやない——そんなやうな気さへされて、建長興国の思ひにとざゝれました。
椎の若葉 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
昔、中宮がおれになった春には、桜が咲いたのを見ても、『野べの桜し心あらば』(深草の野べの桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け)
源氏物語:42 まぼろし (新字新仮名) / 紫式部(著)
その雪持ちの森々たる樹立ちは互いに枝を重ね合い段々たる層を形成って底に向かってれている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
後深草はぜられ、亀山上皇も御逝去られた。さらに後二条も、在位わずか五年で夭折され、かねての皇太子、富仁親王が御位についた。これを
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
がらがらと、岩のえる響き。——ちょうど其が、此盧堂の真上の高処に当って居た。こんな処に道はない筈じゃが、と今朝起きぬけに見ると、案の定、赤岩の大崩崖
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
がら/″\と、岩のえる響き。——ちようど其が、此盧堂の真上の高処に当つて居た。こんな処に道はない筈ぢやが、と今朝起きぬけに見ると、案の、赤岩の大崩崖
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一体、ここは山の裾の温泉宿の一廓であった、今も湯の谷という名が残っている。元治年間立山に山があって洪水の時からはたとかなくなった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「小野派一刀流五点の二位、下段より仕掛け隙を見て肩へ来るを鍔元競り合い、体当りでき後は自由、絶妙剣と申し!」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いかんとなればいかほどつよく作るとも一丈のうへこす雪におしるゝゆゑ、かろくつくりおきて雪のはじめには此垣をとりのくるなりと語りし事ありき。
此雪にてりたる物、天又人工をたすけて一夜の間にて鉄石の如くになるゆゑ、いかほど大入にてもさじきのる気づかひなし。
耳元近くからしいい声が、「るよ———ウ」とび出した。見物人が出口のへとを打つてりかける。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かねて聞く後鳥羽法皇のられた遺跡はこのへんと思われるにつけ、お心ぼそさはトしおだったにちがいない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれ多遲摩毛理、遂にその國に到りて、その木の實を採りて、縵八縵矛八矛を、ち來つる間に、天皇既にりましき。
綱にて結びて𢌞らぬやうにし片輪のみにて落し下すに石にりて火花をす凄じさへてんやうもなし又本山熱川の間なりし崕道て往來なり難きにより木曾川の河原へり川を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
大分以前の話だが、独帝には伯母さんに当る英国のヸクトリア女皇くなられて、葬儀の日取が電報で独帝されて来た事があつた。
かれ諺に、「海人なれや、おのが物から泣く一四」といふ。然れども宇遲の和紀郎子は早くりましき。かれ大雀の命、天の下治らしめしき。
義助 そななことをいうとると、またいつかのように落ちるぞ。気違いの上にまた片輪にまでなりゃがって、親に迷惑ばっかしかけやがる。降りんかい阿呆め。
屋上の狂人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
愁に沈む女よ、落葉松よ、石垣に寄りかかる抛物線
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
浅井は足元のれだした山腹の小径に踏み留まって、お増の手にまった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
砂山が急にげて草の根でにそれをえ、のようになってる、其根方に座って両足を投げ出すと、背はの砂山にれ、右のは傍らの小高いところにり、恰度ソハにったようで
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
築土に身を寄せて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
大廈レントシ一木ケガタシ
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たぢまもりが帰つて見ると、天皇はもうくなつて居られた為に、哭いて天皇の御陵の前に奉つた事は名高い伝へである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)