“崩”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くず63.3%
くづ20.0%
かく4.9%
なだ2.7%
ほう1.4%
1.1%
0.8%
くずれ0.8%
くだ0.5%
なだれ0.5%
(他:14)4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“崩”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
袴のひだくずさずに、前屈みになって据わったまま、主人はたれに話をするでもなく、正面を向いて目を据えている。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
平生へいぜい築き上げたと自信している性格が、めちゃくちゃにくずれる場合のうちでもっとも顕著けんちょなる例である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
元來がんらいはか周圍しゆういに、ひとつはつちくづれないように、もうひとつはかざりのために
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
日本につぽんでもむかしから百姓ひやくしよう土地とちたがやしたり、やまくづれたりしたとき
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「今年の寒さといつたらないよ。むかし堯の天子がおかくれになつた年の冬が——確かあの冬がこんなだつたと思ふが……」
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
以前の伊予介いよのすけは院がおかくれになった翌年常陸介ひたちのすけになって任地へ下ったので、昔の帚木ははきぎもつれて行った。
源氏物語:16 関屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その雪持ちの森々しんしんたる樹立こだちは互いに枝を重ね合い段々たる層を形成かたちづくって底に向かってなだれている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ああ東京の街! 右から左から、刻一刻に滿干さしひきする人の潮! 三方から電車と人がなだれて來る三丁目の喧囂さはがしさは、さながら今にも戰が始りさうだ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
永楽亭えいらくてい楡木川ゆぼくせんほうを記する、鬼母きぼの一剣を受くとなし、又野史やしを引いて、永楽帝楡木川ゆぼくせんに至る
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
○伊藤圭助歿す九十余歳。英国女皇ほうず八十余歳。李鴻章りこうしょう逝く七十余歳。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
」「」「」「フエ」「越え」「見え」「栄え」「え」等の「え」には延曳叡要など(乙)類の文字を用いて(甲)類の文字を用いることなく
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
がら/″\と、岩のえる響き。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
え崖の櫨子しどみの蕾しゆせて雨のつちしみみ附き見ゆ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天地ゆ命を惜む心だに今暫しにて忘れ果つべし
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
元治年間立山に山くずれがあって洪水でみずの時からはたとかなくなった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのくずれが豊国へ入って、大廻りに舞台がかわると上野の見晴みはらし勢揃せいぞろいというのだ、それから二にん三人ずつ別れ別れに大門へ討入うちいりで、格子さきで胄首かぶとと見ると名乗なのりを上げた。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「小野派一刀流五点の二位、下段より仕掛け隙を見て肩へ来るを鍔元競り合い、体当りでくだき後は自由、絶妙剣と申しそうろう!」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかも風さえ高く吹いて例の防波堤ぼうはていくだける波の音がすさまじく聞え出した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見物人が出口のはうへとなだれを打つてりかける。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
見物人が出口の方へとなだれを打ってりかける。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かねて聞く後鳥羽法皇のみまかられた遺跡はこのへんと思われるにつけ、お心ぼそさはトしおだったにちがいない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『日本紀』一に伊弉冊尊いざなみのみこと火神を生む時かれてみまかりましぬ、紀伊国熊野の有馬村に葬る。
かれ天皇かむあがりましし後に、大雀の命は、天皇の命のまにまに、天の下を宇遲の和紀郎子に讓りたまひき。
と歌ひへて、すなはちかむあがりたまひき。ここに驛使はゆまづかひたてまつりき。
然れども宇遲の和紀郎子は早くかむさりましき。
義助 そななことをいうとると、またいつかのように落ちくじるぞ。気違いの上にまた片輪にまでなりゃがって、親に迷惑ばっかしかけやがる。降りんかい阿呆め。
屋上の狂人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
火の花とくづほれるのぢやあるまいか……
愁に沈む女よ、落葉松からまつよ、石垣いしがきくづれに寄りかかる抛物線はうぶつせん
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
浅井は足元のれだした山腹の小径こみちに踏み留まって、お増の手につかまった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
——実際ウイルレム一世のくなつたのは、その一八八八年であつた。
大分だいぶん以前の話だが、独帝カイゼルには伯母さんに当る英国のヸクトリア女皇ぢよわうくなられて、葬儀の日取が電報で独帝カイゼルもとしらされて来た事があつた。
砂山が急にげて草の根でわずかにそれをささえ、そのしたがけのようになってる、其根方ねかたに座って両足を投げ出すと、背はうしろの砂山にもたれ、右のひじは傍らの小高いところにかかり、恰度ちょうどソハにったようで、まことに心持の場処ばしょである。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
やれ築土ついぢに身を寄せて
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
大廈タイカクズレントシ一木タスケガタシ
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——富士山、数千尺クヅ
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たぢまもりが帰つて見ると、天皇はもうくなつて居られた為に、哭いて天皇の御陵の前に奉つた事は名高い伝へである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)