“崩御”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうぎょ81.5%
おかくれ7.4%
かみがく3.7%
ほうぎよ3.7%
みまか3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは明治天皇崩御ほうぎょの時の思い出である。私は明治四十二年の夏の生れであるから、この時は、かぞえどしの四歳であったはずである。
苦悩の年鑑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
やがて、父皇後嵯峨の崩御おかくれをみるや、後深草は時こそいたると、院政の覇座はざを狙われた。ところが、これにも、亀山天皇の邪魔が入った。——弟と兄の喧嘩である。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さるを骨肉こつにくの愛をわすれ給ひ、八五あまさへ八六一院崩御かみがくれ給ひて、八七もがりの宮に肌膚みはだへもいまだえさせたまはぬに、御旗みはたなびかせ弓末ゆずゑふり立て宝祚みくらゐをあらそひ給ふは
吾人ごじんの面目を燎爛れうらんせんとするこそます/\面倒なれ、比較するだにかしこけれど、万乗には之を崩御ほうぎよといひ、匹夫ひつぷには之を「クタバル」といひ、鳥には落ちるといひ、魚には上がるといひて
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
現皇帝の哲宗が崩御みまかられた。しかるに、じつの皇太子がおわさぬまま、文武百官の廟議びょうぎ紛々ふんぷんをかさねたすえ、ついに端王を冊立さくりつして、天子と仰ぐことにきまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)