“みまか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歿23.5%
死去11.8%
8.8%
死亡8.8%
身罷8.8%
5.9%
5.9%
逝去5.9%
亡逝2.9%
崩御2.9%
御逝去2.9%
2.9%
賜死2.9%
身死2.9%
身歿2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物心ものごころついた小娘時代こむすめじだいから三十四さい歿みまかるまでの、わたくし生涯しょうがいおこった事柄ことがら細大さいだいれなく、ここで復習おさらいをさせられたのでした。
番甲 申上まうしあげまする、こゝにパリスさまころされてさせられます、またロミオにも、また其以前そのいぜん死去みまかりましたはずのヂュリエットにも、體温ぬくもりのあるまゝ、あたらしくころされてをられまする。
哀しきかも我が父、痛ましきかも我が母、一身死に向ふ途をうれへず、唯二親世にいます苦を悲しぶ。今日長く別れなば、何れの世にかることを得む。すなはち歌六首を作りてみまかりぬ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ついこのさきの小村井おむらいのはずれに住みついてしがない暮しをいたしておりましたるうち、嫁はなれぬ手仕事に精魂をつかいはたし、昨年の秋、六つをかしらに四人の子を残して死亡みまか
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
娘を父の寺へ上せて身罷みまかったという。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
『日本紀』一に伊弉冊尊いざなみのみこと火神を生む時かれてみまかりましぬ、紀伊国熊野の有馬村に葬る。『古事記』には火之迦具土神ひのかぐつちのかみを生ますに御陰みほとかれて崩りましぬ。
我は食客の身なれども、叔母の光を身に受けて何不自由無く暮せしに、叔母はさる頃病気やまいかかり、一時に吐血してそのゆうべあえなくみまかりぬ。今より想えば得三が毒殺なせしものなるべし。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は、皇叔こうしゅくの夫人甘氏には、逝去みまかられて、今ではお独りとのご事情をうけたまわり、ちと差出がましいが、媒人なかだちの労をとらしていただきたいと思うてこれへ来たわけです。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしには、母の君が亡逝みまかられた年であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現皇帝の哲宗が崩御みまかられた。しかるに、じつの皇太子がおわさぬまま、文武百官の廟議びょうぎ紛々ふんぷんをかさねたすえ、ついに端王を冊立さくりつして、天子と仰ぐことにきまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後深草はほうぜられ、亀山上皇も御逝去みまかられた。さらに後二条も、在位わずか五年で夭折ようせつされ、かねての皇太子、富仁親王が御位についた。これを
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いたはしや花瀬は、夫の行衛ゆくえ追ひ駆けて、あとより急ぐ死出しでの山、その日の夕暮にみまかりしかば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
庚午かのえうま、皇子大津を訳語田をさだいへ賜死みまからしむ。時に年廿四。妃皇女山辺みめひめみこやまべみくしくだ徒跣すあしにして、奔赴はしりゆきてともにしぬ。見るひと歔欷なげく。皇子大津は天渟中原瀛真人あまのぬなかはらおきのまひと天皇(天武天皇)の第三みこなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
しかればわれもひといきかぎり、天皇命の大御政に服従まつろい、天皇命の大御意おおみこころを己がこころとし、万事を皇朝廷すべらみかどまかせ奉り、さて寿尽きて身死みまからば、大物主の神慮に服従まつろい、その神の御意を己が意とし
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
若くして身歿みまかつた人の墓石は美しく磨かれてゐる。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)