“涯”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はて72.0%
かぎ7.4%
7.4%
はてし5.7%
かぎり3.4%
きはみ1.1%
ほとり1.1%
がい0.6%
きし0.6%
はし0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてそのはてには一本の巨大な枯木をそのいただきに持っている、そしてそのためにことさら感情を高めて見える一つの山がそびえていた。
蒼穹 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
ぐらりとかしいだ船を踏みつけるようにして、ひょうぼうはてしないくらやみの海を、ひろがった河口の先にしげしげと見入るのであった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
風が松林の遥かなるはての方へ、セセラ笑うが如くホーホーホーと長く後を引かせながら消え去った時師父ブラウンがポカンとした顔で言葉を続けた。
「それは、かとりの海——この琵琶湖のことじゃありません、琵琶湖は大きいのなんのと言っても、かぎりの知れた湖です、かとりは海ですからね」
わが手で、わが船を造り出して、このかぎりなき大洋を横ぎって、まだ知られざる国に渡り、その風土と文物とを究め尽したいという欲望。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「時」と「塲所」とにかぎられて、或る宗教のフオームかゝはり、或る道義のシステムなづみて人生を批判するは
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
杉丸太、竹束、樅板もみいたなぞが、次から次へてしなく並んで、八幡やはたやぶみたように、一旦、迷い込んだら出口がナカナカわからない。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
焼爛やけただれた岸をめぐって、黒焦の巨木は天を引掻ひっかこうとしているし、てしもない燃えがらのかたまり蜿蜒えんえんと起伏している。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
……行けども行けどもてしのない海難……S・O・Sの無電を打つ理由もない海難……理由のわからない……前代未聞の海難……。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
藤村も宗祇そうぎや芭蕉と同じように自庵では死なないで、ずっと広い世界にはてしない旅をつづけている、死んで永遠に生きるのである。
その砂丘に足を投げ出してはてしない海の暗い沖の方に眺め入つたり、また仰向あふむきに寢ころんで眼もはるかな蒼穹さうきうに見詰め入つたりしながらも
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
要するに、我々がはてしない海の無限なる郷愁や沙漠の大いなる落日を思い、石庭の与える感動がそれに及ばざる時には、遠慮なく石庭を黙殺すればいいのである。
日本文化私観 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
の時一道の金光が漫々とかぎり無き浪路の盡頭から、閃くが如く、迸るが如く、火箭の天を射るが如くに發する。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかればわれもひといきかぎり、天皇命の大御政に服従まつろい、天皇命の大御意おおみこころを己がこころとし、万事を皇朝廷すべらみかどまかせ奉り
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
聞く煩悩即菩提ぼんのうそくぼだい六塵即浄土ろくじんそくじょうどと、呉家祖先の冥福、末代正等正覚まつだいしょうとうしょうがく結縁けちえんまことにかぎりあるべからず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きはみも知らぬをちのすゑ、黒線くろすぢとほくかすれゆけば、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
きはみも知らぬをちのすゑ、黒線くろすぢとほくかすれゆけば、
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
こゝにこの水流るゝがために、水を好む野茨のばら心地ここちよく其のほとりに茂って、麦がれる頃は枝もたわかんばしい白い花をかぶる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
思ひ煩へる事さへも心自ら知らず、例へば夢の中に伏床ふしどを拔け出でて終夜よもすがらやまいたゞき、水のほとりを迷ひつくしたらん人こそ、さながら瀧口が今の有樣に似たりとも見るべけれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
「考へて見りや、わしはしやばでわるいことばかりしましただ。お経一節ろくによめないやうなわしと、一生がい仏様につかへて来なさつた和尚さんと、同じところへ行けないのはあたりまへかも知れません。」
百姓の足、坊さんの足 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
端艇きしをはなるれば水棹みさおのしずく屋根板にはら/\と音する。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
天のはしまでも支配されているので御座います
ココナットの実 (新字新仮名) / 夢野久作(著)