“かぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.3%
7.9%
1.3%
1.3%
1.3%
1.3%
範囲1.3%
範圍1.3%
限度1.3%
限界1.3%
際限1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この新意匠はおおいに世の好評を博し豊国以後もその門人国貞国政また菊川英山きくかわえいざんら皆これに倣ひて同じ図案を反復する事そのかぎりを知らず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かくの如きの物語、六道りくどうちまた娑婆しゃばにあらはし、業報ごっぽう理趣ことわりを眼前に転ず。聞く煩悩即菩提ぼんのうそくぼだい六塵即浄土ろくじんそくじょうどと、呉家祖先の冥福、末代正等正覚まつだいしょうとうしょうがく結縁けちえんまことにかぎりあるべからず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一三なすままにおほし立てて、一四博士はかせにもなれかし、一五法師にもなれかし、一六命のかぎりは太郎が一七ほだし物にてあらせんとて、ひて一八おきてをもせざりけり。
伯氏あには菊花のちかひを重んじ、命を捨てて百里をしはまことあるかぎりなり。士は今尼子にびて一三六骨肉こつにくの人をくるしめ、此の一三七横死わうしをなさしむるは友とするまことなし。
西にし神通川じんつうがは堤防ていばうもつかぎりとし、ひがし町盡まちはづれ樹林じゆりんさかひし、みなみうみいたりてき、きた立山りふざんふもとをはる。此間このあひだ見通みとほしの原野げんやにして、山水さんすゐ佳景かけいいふべからず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一行阿闍梨いちぎょうあじゃり、陛下万里に行幸して、聖祚せいそかぎりからんと奏したりしかば、心得がたきことをもうすよとおぼされしが、安禄山あんろくざんの乱起りて、天宝十五年しょくに入りたもうに及び
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼(イエス)はヤコブの家をかぎりなく支配すべく又その国終ることあらざるべし
提灯の光の届く範囲かぎりの、茫と明るい輪の中へ、しきりに降り込む粉雪が、縞を作って乱れるのを、鋭いその眼で見詰みつめてはいるが、それは観察しているのではなく、無心に眺めているのであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こはわがいと安全やすらかなるべしとおもへる處なりしを、エスティの者、正義の求むる範圍かぎりを超えて我を怨みこの事あるにいたれるなり 七六—七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
自分で力み出す力には、自ずと限度かぎりがあります。いくら眠らずに働こうとしても三、四晩以上の徹夜は不可能です。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ひくくのは、かげをうけていろい。うへぶのは、ひかりいろうすい。したむれは、眞綿まわた松葉まつばをちら/\とき、うへむれは、白銀しろがねはりをきら/\とひるがへす……際限かぎりもなく、それがとほる。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)