“見詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつ82.0%
みつめ16.4%
みつむ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうでなければ何を書いているだろう?……まだ後れて来るかも知れないとBは食物も咽喉のどに通らないで、戸口の方を見詰みつめていた。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
雪をあざむく白い顔は前を見詰みつめたまま、すずしい眼さえも黒く動かさない、ただ、おさばかりが紺飛白こんがすり木綿の上をように、シュッシュッと巧みに飛交とびこうている。
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
おもかげは近く桂木の目の前に、ひとみゑた目もふさがず、薄紫うすむらさきに変じながら、言はじと誓ふ口を結んで、しか惚々ほれぼれと、男の顔を見詰みつむるのがちらついたが、今はうと、一度踏みこたへてずりはずした
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)