“見送”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みおく90.4%
みおくり4.8%
おく3.4%
みおくっ0.7%
みを0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉坊よしぼうは、両手りょうてあたまうえにのせて、きよちゃんがあちらへゆけば、そのほう見送みおくり、こちらへくればまたはなさずに、むかえていました。
父親と自転車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その夜更よふけて、私は貨物船清見丸へ壮平親子を見送みおくりにいった。甲板かんぱん堆高うずたかく積まれたロープの蔭から私たちは美しい港の灯を見つめていた。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
うちのものも、いっしょにきて、まちへゆかれるおじいさんを見送おくったのです。むらから、こうして、くるまいて、てゆくものは、ほかにも幾人いくにんかありました。
少女がこなかったら (新字新仮名) / 小川未明(著)
お富はカラコロカラコロと赤坂の方へ帰ってゆく、お秀はじっと其後影を見送みおくったって居た。(完)
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
なにならんと小走こばしりしてすゝりつ一枝ひとえだ手折たをりて一りんしうりんれかざしてるも機嫌取きげんとりなりたがひこゝろぞしらず畔道あぜみちづたひ行返ゆきかへりてあそともなくくらとりかへゆふべのそら雲水くもみづそう一人ひとりたゝく月下げつかもん何方いづこ浦山うらやましのうへやと見送みをくればかへるかさのはづれ兩女ふたりひとしくヲヽとさけびぬ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)