“月下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げつか57.1%
げっか28.6%
げツか14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤(もつと)も彼(かれ)の前(まへ)にも車(くるま)が續(つゞ)いた。爾時(そのとき)、橋(はし)の上(うへ)をひら/\肩裾(かたすそ)の薄(うす)く濃(こ)く、月下(げつか)に入亂(いりみだ)れて對岸(たいがん)へ渡(わた)つた四五人(にん)の影(かげ)も見(み)えた。其等(それら)は徒歩(かち)で、些(ち)と早(はや)めに宴會(えんくわい)を辭(じ)した連中(れんぢう)。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
悄然(しょうぜん)として萎(しお)れる雨中(うちゅう)の梨花(りか)には、ただ憐れな感じがする。冷やかに艶(えん)なる月下(げっか)の海棠(かいどう)には、ただ愛らしい気持ちがする。椿の沈んでいるのは全く違う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其時(そのとき)裏(うら)の山(やま)、向(むか)ふの峯(みね)、左右(さいう)前後(ぜんご)にすく/\とあるのが、一ツ一ツ嘴(くちばし)を向(む)け、頭(かしら)を擡(もた)げて、此(こ)の一落(らく)の別天地(べツてんち)、親仁(おやぢ)を下手(したで)に控(ひか)へ、馬(うま)に面(めん)して彳(たゝず)んだ月下(げツか)の美女(びぢよ)の姿(すがた)を差覗(さしのぞ)くが如(ごと)く
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)