“梨花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りか90.9%
りくわ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の地の劇界で、この極東の、たった一人しかなかった最初の女優に、梨花りかの雨に悩んだような風情ふぜいを見いだして、どんなに驚異の眼を見張ったであろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
悄然しょうぜんとしてしおれる雨中うちゅう梨花りかには、ただ憐れな感じがする。冷やかにえんなる月下げっか海棠かいどうには、ただ愛らしい気持ちがする。椿の沈んでいるのは全く違う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夕月あはき梨花りくわにして
佐藤春夫詩集 (旧字旧仮名) / 佐藤春夫(著)