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梨花
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りか
ふりがな文庫
“
梨花
(
りか
)” の例文
彼の地の劇界で、この極東の、たった一人しかなかった最初の女優に、
梨花
(
りか
)
の雨に悩んだような
風情
(
ふぜい
)
を見
出
(
いだ
)
して、どんなに驚異の眼を見張ったであろう。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
悄然
(
しょうぜん
)
として
萎
(
しお
)
れる
雨中
(
うちゅう
)
の
梨花
(
りか
)
には、ただ憐れな感じがする。冷やかに
艶
(
えん
)
なる
月下
(
げっか
)
の
海棠
(
かいどう
)
には、ただ愛らしい気持ちがする。椿の沈んでいるのは全く違う。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
苦々
(
にがにが
)
しげに張飛はいった。その顔つきで思い出した。近頃、南苑に
梨花
(
りか
)
が咲いて、夜は春月がそれに霞んでまたなく
麗
(
うるわ
)
しい。時折その梨苑をさまよう月よりも美しい佳人が見かけられる。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一度び笑えば
百媚
(
ひゃくび
)
生ずといわれた美貌も、すっかりやつれ果て、長い黒髪をがっくり横たえて、頭を上げるのもやっとというその姿は、まさに、
梨花
(
りか
)
一枝
(
いっし
)
、
春雨
(
はるあめ
)
を
帯
(
お
)
ぶ、という風情であった。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「夢にまで見た
梨花
(
りか
)
一枝、こう易々と手に入ろうとは思わなかった」
武道宵節句
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
梨花淡白柳深青 〔
梨花
(
りか
)
は
淡白
(
たんぱく
)
にして
柳
(
やなぎ
)
は
深青
(
しんせい
)
十九の秋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
舟橋を渡れば
梨花
(
りか
)
のコブレンツ
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
「
梨花
(
りか
)
一枝。」
HUMAN LOST
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
『春ならば、
梨花
(
りか
)
の一
枝
(
し
)
』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
梨花
(
りか
)
一
枝
(
し
)
春帯雨
(
はるあめをおぶ
)
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“梨花”の意味
《名詞》
梨の花。
(出典:Wiktionary)
梨
常用漢字
小4
部首:⽊
11画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“梨花”で始まる語句
梨花一枝
梨花海棠
梨花一枝春帯雨