“春雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるさめ83.7%
しゆんう7.0%
しゅんう4.7%
はるあま2.3%
はるあめ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二部興行で、昼の部は忠信道行の仇討、鳥辺山心中、夜の部は信長記浪華春雨双面という番組も大きく貼り出してある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
みとひし春雨だしぬけにこれはこれはとかるヽなり、時機といふものヽ可笑しさにはおさきぜしか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこには「明星」という文芸雑誌だの、春雨の「無花果」だの、兆民居士の「一年有半」だのという新刊の書物も散らばっていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
眼は見えて啼くがままなるらに春雨づつみ風そよぎつつ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一度び笑えば百媚生ずといわれた美貌も、すっかりやつれ果て、長い黒髪をがっくり横たえて、頭を上げるのもやっとというその姿は、まさに、梨花一枝春雨ぶ、という風情であった。