“園”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
その89.0%
えん4.1%
サード1.4%
にわ1.4%
はたけ1.4%
ばたけ1.4%
ゑん1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友染いうぜんきれに、白羽二重しろはぶたへうらをかさねて、むらさきひもくちかゞつた、衣絵きぬゑさんが手縫てぬい服紗袋ふくさぶくろつゝんで、そのおくつた、しろかゞや小鍋こなべである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
供や馬を柴門の陰に残して、関羽、張飛のふたりだけを連れ、玄徳は雪ふみ分けて、えんの奥へ通って行った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほとんど通り過ぎかけて、私はにわかに声を出して云った。「サードがある、サードが」ビラの一つに、「サード」という大活字がたしかに見えた——
シナーニ書店のベンチ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「しばらくにわを見なかったが、珍珠蘭ちんしゅらんが枯れてるじゃないか」
瞳人語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「よし、思いついた。この春の雪の積んでいる時に、人間世界にどこに桃がある。ただ西王母せいおうぼはたけの中は、一年中草木がしぼまないから、もしかするとあるだろう。天上からぬすむがいいや。」
偸桃 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
創世記の第九章には「爰にノア農夫となりて葡萄ばたけつくることを始めしが、葡萄酒を飲て酔ひ天幕の中にありて裸になれり」
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
洛陽伽藍記らくやうがらんきふ。帝業ていげふくるや、四海しかいこゝに靜謐せいひつにして、王侯わうこう公主こうしゆ外戚ぐわいせきとみすで山河さんがつくしてたがひ華奢くわしや驕榮けうえいあらそひ、ゑんをさたくつくる。豐室ほうしつ洞門どうもん連房れんばう飛閣ひかく
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)