“植”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
う63.8%
うわ16.7%
うゑ8.7%
うえ3.6%
た3.6%
しょく1.4%
うう0.7%
つく0.7%
とど0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん、老人(ろうじん)の志(こころざし)も無(む)とならなかったばかりか、B医師(ビーいし)は、老人(ろうじん)の好(す)きだったらしいすいせんを病院(びょういん)の庭(にわ)に植(う)えたのでありました。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見渡す限り畑(はた)や圃(はたけ)は黄金色に色づいて、家の裏表に植(うわ)っている柿や、栗の樹の葉は黄色になって、ひらひらと秋風に揺れています。
嵐の夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
上杉の隣家(となり)は何宗かの御梵刹(おんてら)さまにて寺内(じない)広々と桃桜いろいろ植(うゑ)わたしたれば、此方(こなた)の二階より見おろすに雲は棚曳(たなび)く天上界に似て
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
普請(ふしん)も粗末だったが、日当(ひあたり)も風通(かぜとおし)もよく、樹木や草花の夥(おびただ)しく植(うえ)てあるのを我(わが)ものにして、夫婦二人きりの住居にはこの上もなく思われた。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
桓武平氏が阪東に根を張り枝を連ねて大勢力を植(た)つるに至つたことは、此の高望王が上総介や常陸大掾になられたことから起るのである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「植(しょく)。きさまは父帝の遺業をわすれたか。今をどんな時だと思う。今日かぎり詩作はやめろ、筆を捨てて剣をとれ」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三峰(さんぽう)あり、南を別山(べつざん)とし、北を大汝嶽(おおなんじだけ)とし、中央を御前峰(ごぜんがみね)とす。……後(うしろ)に剣峰(けんがみね)あり、その状(さま)、五剣(ごけん)を植(うう)るが如し、皆四時(しじ)雪を戴(いただ)く。山中に千仞瀑(せんじんだき)あり。御前峰の絶壁に懸(かか)る。美女坂(びじょざか)より遥(はるか)に看(み)るべし。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
創世記の第九章には「爰にノア農夫となりて葡萄園(ばたけ)を植(つく)ることを始めしが、葡萄酒を飲て酔ひ天幕の中にありて裸になれり」
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
一四葭(あし)がちる難波(なには)を経(へ)て、一五須磨明石の浦ふく風を身に一六しめつも、行々一七讃岐(さぬき)の真尾坂(みをざか)の林(はやし)といふにしばらく一八筇(つゑ)を植(とど)む。