“葭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よし87.0%
あし13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川はよしの茂つた中にかくれてゐて、水の音ばかりが、どう/\ときこえました。幅一間ばかりの小川でしたが、瀬の早い荒川でした。
千本木川 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
盛り上げた土に柳の木が半分も埋まっているかと思うと、一方は低いあしよしの水たまりがまだ残っていて、白い星の影がけている。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みぎわに茂るあしの断え間にりをしている人があった。私の近づく足音を聞くと振り返ってなんだかひどく落ち付かぬふうを見せた。
写生紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一四あしがちる難波なにはて、一五須磨明石の浦ふく風を身に一六しめつも、行々一七讃岐さぬき真尾坂みをざかはやしといふにしばらく一八つゑとどむ。