“鴨脚樹”の読み方と例文
読み方割合
いちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からくだいて食料を得ないまでも、これを移植しまたたねくくらいは、ただの親たちでも思いつきそうなことで、それでまたこの草の所在が民居に近く、だいたいにえのき鴨脚樹いちょうのように
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
譲吉は、久し振りに暢然のんびりとして一日を暮して見たいと思った。朝飯が済むと、彼は縁側に寝転ねころんで、芽ぐむばかりになった鴨脚樹いちょうの枝の間から、薄緑に晴れ渡った早春の空をながめて居た。すると
大島が出来る話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)