“公孫樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちょう64.1%
いてふ17.9%
いちょうのき10.3%
こうそんじゅ5.1%
こうそんじゆ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのさきに、お坊さんたちのモダンないがあり、その角の公孫樹の下に寂しい場所に似合わない公衆電話がポツンと立っている。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
に、けて尾花とる、毛氈いた築島のやうなに、ものしく一叢樹立眞黄色公孫樹一本
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
笠森お仙、公孫樹のお藤、これは安永の代表的美人、しかしもうそれは過去の女で、この時代ではこのお杉が、一枚看板となっていた。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「今晩は旧暦によりますと、霜月の十六日。夜の十時には月高くお裏山の公孫樹にかかって、老梟寒飢に鳴く。一陣の疾風雑木林を渡って、颯々の声あり」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
公孫樹黄にして立つにふためきて野の霧くだる秋の夕暮
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)