“毛氈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうせん86.5%
まうせん11.7%
じゅうたん0.6%
タピー0.6%
フェルト0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろいろの異様なるころもを着て、白くまた黒き百眼ひゃくまなこ掛けたる人、群をなして往来ゆききし、ここかしこなる窓には毛氈もうせん垂れて、物見としたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
にしきふちに、きりけて尾花をばなへりとる、毛氈まうせんいた築島つきしまのやうなやまに、ものめづらしく一叢ひとむらみどり樹立こだち眞黄色まつきいろ公孫樹いてふ一本ひともと
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私は、蓮華草れんげそうが紅い毛氈じゅうたんのように咲いた田へ、長々と寝そべりながら、ひねもす雲雀の行方ゆくえを眺めていたことがあった。
探巣遅日 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
ほら其処に、毛氈タピーの上に、何かキラキラ光つてゐる。
天気は非常によかったけれど、地面がひどくぬかっていたため、泥が車の輪にへばりついてたちまちまるで毛氈フェルトでもかけたようになり、それがため馬車はぐっと重くなった。