“じゅうたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絨毯46.6%
絨氈39.1%
絨緞11.2%
毛氈0.6%
獣炭0.6%
絨壇0.6%
絨氎0.6%
絨鍛0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一九一一年の初夏のことで、ロシアの国境を後にあの辺へさしかかると、車窓の両側に広大な緑色の絨毯じゅうたんが展開される。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
隣室には、ヤアギチが何か考え事をしていると見えて、軽く拍車を鳴らせながら、絨毯じゅうたんの上を行ったり来たりしていた。
テエブルの上に幅の広い、明るい帯をなして、インクつぼを光らせたり、床に敷いてある絨氈じゅうたんの空想的な花模様に
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたしは思わず足をとめたまま、ぼんやりわたしの部屋の中に、——殊にわたしの足もとにある、薄赤い絨氈じゅうたんに目を落した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もっともその煉瓦のうえには、立派な絨緞じゅうたんいてあったが、それは小さくて、本棚の下は煉瓦れんがだけがむき出しになっていた。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼自身もまた、「文芸の大製作所の片隅かたすみに、古い絨緞じゅうたんを繕ったりすたれた古代のやりをみがいたり」してるところを示していた。
私は、蓮華草れんげそうが紅い毛氈じゅうたんのように咲いた田へ、長々と寝そべりながら、ひねもす雲雀の行方ゆくえを眺めていたことがあった。
探巣遅日 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
獣炭じゅうたんを作りて酒をあたゝめししん羊琇ようじゅうためしならい。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
手摺てすりからマストまで紅白の布で巻き立てて、毛氈もうせん絨壇じゅうたんを敷き詰めた上に、珍味佳肴かこうが山積して在る。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
椅子を用いべきところを、絨氎じゅうたんを敷いて、普通のたたみのごとくに想像して坐っている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
K君の部屋は美くしい絨氎じゅうたんが敷いてあって、白絹しらぎぬ窓掛まどかけが下がっていて、立派な安楽椅子とロッキング・チェアが備えつけてある上に、小さな寝室が別に附属している。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして、四辺あたり一面の血の海は、次々と発見された事件の衝動に麻痺まひされた一同の心に、只燃えつつある絨鍛じゅうたんの如くに映った。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)