“窓掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カーテン44.4%
まどかけ37.0%
カアテン14.8%
まどか3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
灯を点けることも忘れ窓掛カーテンを引くことも忘れて、凝乎じっと私は椅子にもたれていたが、「旦那様、お食事のお仕度が整いましてございます」
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
代助は一寸ちよつとはなしめて、梅子うめこ肩越かたごしに、窓掛まどかけあひだから、奇麗なそらかす様に見てゐた。遠くに大きなが一本ある。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私はやしきの方へ行く前に其處に這入つて行つた。そこは大變に清潔で小ざつぱりとしてゐた。飾窓には小さな白い窓掛カアテンがかゝつてゐた。
ただ鏡がものをうつ窓掛まどかけが風にふわふわ動く。そういうあたりまえのことにひょいと気がつくと何とも知れない涙が眼の奥から浸潤にじみ出るのだ。いつかもこういうことがあった。
売春婦リゼット (新字新仮名) / 岡本かの子(著)