“透”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
43.6%
すか28.3%
とお17.3%
とほ6.0%
すき2.7%
0.4%
すかし0.2%
とう0.2%
とおる0.2%
とほる0.2%
(他:5)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“透”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語16.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行4.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一眼にふもとまでかされるのみならず、麓からさき一里余のはたけ真直まっすぐまゆの下に集まって来る。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その光りが、庭石や生えのびた草叢くさむらを白く照して、まるで風景写真の陰画いんがかしてみたときのようだった。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
とお父さんが居ては面倒ゆえなだすかして船へ乗せ、本郷春木町へ帰しました。そこが女親は甘いものでございますから、
その丘と庭の境には丸竹まるたけすかがきをして、それに三条みすじのとげをこしらえた針金を引いてあった。
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
妻は下を向いたまま、竹の皮に針をとおしていた。しかし僕はその声にたちまち妻のうそを感じ、少し声を荒らげて言った。
死後 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
壁は煉瓦れんがだろうが、外部は一面の灰色で、中には日のとおりそうもない、薄暗い空気をたたえるごとくに思われた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
思切おもひきつた美女たをやめの、ほそとほ声音こはねが、むねえぐつてみゝつらぬく。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あつかさ編目あみめとほしてをんなかほほそつよせんゑがく。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
母はそれを大切にして綺麗きれいに持つて居るのを、すきを見ちやあ引張り出して——但し読むのではない。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つどえる衆の肩背のすきに、霊地の口に、自動車が見えて、巨像の腹の鳴るがごとく、時々、ぐわッぐわッと自己の存在と生活を叫んでいる。
明りのさゝなかつた墓穴の中が、時を經て、薄い氷の膜ほどけてきて、物のたゝずまひを、幾分朧ろに、見わけることが出來るやうになつて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
明りのさゝなかつた墓穴の中が、時を經て、薄い氷の膜ほどけてきて、物のたゝずまひを、幾分朧ろに、見わけることが出來るやうになつて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
長「成程まずくアねえが、そんなに自慢をいう程の事もねえ、此の遣違やりちげえのとめすかしの仕事は嘘だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
染色そめいろは、くれない、黄、すかししぼり、白百合は潔く、たもと鹿の子は愛々しい。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「サァ明朝あすは早いぞ、もう寝ようか」と、狭い天幕てんと内へゾロゾロと入り込んだが、下は薄いむしろ一枚で水がジメジメとうして来る。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
医者は煙管きせるにタバコをつめながら始終ニコ/\して、そんな昔語むかしかたりが楽しさうだつた。強い近眼鏡をとうして見える彼の眼は、正午の猫のやうに細くて愛嬌がある。
念仏の家 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
多代子はFの町の近在の三好という豪農のむすめで、兄のとおるという青年と一緒に上京して、ある女学校に通っている。
深見夫人の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「滝ちゃんや、とおるさんは。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、石井柏亭氏後方うしろにも岩村とほるだんといふ茶目が控へてゐる。
此増田の友達は五十嵐とほるといつて、俳號を十風といつてゐた。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
しかし暗くって湿しめッぽい空気が障子しょうじの紙をして、一面に囲炉裏いろり周囲まわりおそって来た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつかきりがすうっとうすくなって、お日さまの光が黄金色きんいろすきとおってきました。
翌朝よくあさ銅鑼どらおどろ目醒めさめたのは八三十ぷんで、海上かいじやう旭光あさひ舷窓げんさうたうして鮮明あざやか室内しつないてらしてつた。
大聲おほごゑ搖醒ゆりさますものがあるので、おどろいてさますと、此時このときまつたれて、部室へや玻璃窓がらすまどたうして、ながむるうみおもには、うるはしき星影ほしかげがチラ々々とうつつてつた。
祝詞をスカして見た古代信仰では、前者が後の合理観で、後者が正しいものと言はねばならぬ事になる。
○春風アイワトオす。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)