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『水仙の幻想』
ふりがな文庫
『
水仙の幻想
(
すいせんのげんそう
)
』
すべての草木が冬枯れはてた後園の片隅に、水仙が五つ六つ花をつけてゐる。 そのあるものは、肥り肉の球根がむつちりとした白い肌もあらはに、寒々と乾いた土の上に寝転んだまま、牙彫りの彫物のやうな円みと厚ぽつたさとをもつて、曲りなりに高々と花茎と葉 …
著者
薄田泣菫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
面
(
かほ
)
透
(
とほ
)
碧空
(
おをぞら
)
盞
(
さかづき
)
蝋石
(
らうせき
)
弾
(
はじ
)
浸
(
し
)
牙彫
(
げぼ
)
肉
(
じし
)
黄筌
(
くわうせん
)
冴
(
さ
)
騙
(
だま
)
顫
(
ふる
)
面
(
おもて
)
芬香
(
ふんかう
)
肥
(
ふと
)
煤
(
すす
)
焚
(
た
)
浄
(
きよ
)
孕
(
はら
)
土塊
(
つちくれ
)
口喧
(
くちやかま
)