“碧空”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおぞら57.7%
へきくう26.9%
あをぞら3.8%
おをぞら3.8%
そら3.8%
ひきくう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく晴れた冬の朝で高い高い碧空あおぞらをなにかしらぬ鳥が渡っている、彼はゆっくりと御宝庫の向うにある自分の詰所へと歩いていった。
日本婦道記:小指 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
碧空へきくうをかすめた一まつの煙を見ると、盤河の畔は、みな袁紹軍の兵旗に満ち、を鳴らし、ときをあげて、公孫瓚の逃げ路を、八方からふさいだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
碧空あをぞらひくき垂れさがる
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
草木の多くは太陽に酔ひ、また碧空おをぞらに酔ふが、時季が時季のこととて、今は太陽の盞も水つぽつくなり、大空の藍碧もすすけきつてゐる。
水仙の幻想 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
碧空そらの反射のなかにして、 うつつにめぐる鑿ぐるま。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
個人としても国民としても自ら悪意や猜疑心さいぎしんを以て暗雲を立て、東西の方角までも朦朧もうろうたらしむるに代え、善意と友情によりて碧空ひきくう一点の雲翳うんえいを止めざる所まで昇るを要する。
東西相触れて (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)