“蒼穹”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
そうきゅう32.4%
あおぞら26.5%
あをぞら14.7%
おほぞら5.9%
さうきう5.9%
さうきゆう5.9%
そら5.9%
おおぞら2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“蒼穹”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学14.3%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
長い年月をへだてて振り返って見ると、かえってこのだらしなく尾を蒼穹そうきゅうの奥に隠してしまった経歴の方が興味の多いように思われる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あのように純一な、こだわらず、蒼穹そうきゅうにもとどく程の全国民の歓喜と感謝の声を聞く事は、これからは、なかなかむずかしいだろうと思われる。
一灯 (新字新仮名) / 太宰治(著)
庭いっぱい、黄金こがねいろの液体のような日光がおどって、霜枯しもがれの草の葉が蒼穹あおぞらの色を映している。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
雛の微笑ほほえみさえ、蒼穹あおぞらに、目にうかんだ。金剛神の大草鞋は、宙を踏んで、渠を坂道へり落した。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
馴れたことだが今更らしく私は其處等の谷川や山や蒼穹あをぞらなどを心うれしく眺め𢌞した。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
だが、哥薩克にとつては寧ろ、自由な蒼穹あをぞらの下なる平地で寝る方が好ましい。
その顏はコクトオの描いた「わが手の蒼穹おほぞらはなんぢを守らん」と云ふ文句のあるデッサンに似てするどく痩せてゐる。
その上に蒼穹おほぞらもおほはざりき。
行道ぎやうだう念々ねんねん、我高きにのぼらむと欲すれども妻は蒼穹さうきうの遥かなるを知らず。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その砂丘に足を投げ出してはてしない海の暗い沖の方に眺め入つたり、また仰向あふむきに寢ころんで眼もはるかな蒼穹さうきうに見詰め入つたりしながらも
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「右手に聖典コーランをとり、左手に酒盃しゆはいを持ち、正と邪との間に戦慄せよ。そのごとく我らは全く信仰の徒ともまた全く不信仰の徒ともならずして蒼穹さうきゆうの下に坐すべきなり」
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
水を汲み上げようと繩つるべを持ち上げたが、ふと底を覗き込むと、其処にははて知らぬ蒼穹さうきゆうを径三尺の円に区切つて、底知れぬ瑠璃るりを平静にのべて、井戸水はそれ自身が内部から光り透きとほるもののやうにさへ見えた。
それは蒼穹そらでありました。
松森蒼穹そらに後光を出せば
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
が、水が蒼穹おおぞらに高い処に光っている。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)