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おほぞら
語句 | 割合 |
大空 | 76.7% |
大天蓋 | 6.7% |
蒼穹 | 6.7% |
蒼空 | 6.7% |
大虚 | 3.3% |
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狂ひまつはり、
搦まつて、
民子の
膚を
蔽うたのは、
鳥ながらも
心ありけむ、
民子の
雪車のあとを
慕うて、
大空を
渡つて
來た
雁であつた。
葉といふ葉は皆黄金の色、暁の光の中で
微動もなく、碧々として
薄り
光沢を流した
大天蓋に鮮かな輪廓をとつて居て、仰げば
宛然金色の雲を
被て立つ巨人の姿である。
待て、
旅といへば、
内にゐて、
哲理と
岡ぼれの
事にばかり
凝つてゐないで、
偶には
外へ
出て
見たがよい。よしきり(よし
原すゞめ、
行々子)は、
麥の
蒼空の
雲雀より、
野趣横溢して
親しみがある。
磯良これを
怨みて、或ひは
舅姑の
忿に
五六托せて
諫め、或ひは
徒なる心をうらみかこてども、
五七大虚にのみ聞きなして、後は
五八月をわたりてかへり来らず。
此の二人
忽ち
躍りたちて、滝に飛び入ると見しが、水は
大虚に
湧きあがりて見えずなるほどに、雲
摺る
墨をうちこぼしたる如く、雨
二七六篠を乱してふり来る。