“慕”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
した85.7%
しと4.2%
なつ3.0%
したわ2.4%
なつか1.2%
したい0.6%
して0.6%
しぬ0.6%
しの0.6%
ゆか0.6%
(他:1)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“慕”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この子は、母よりも父のほうをよけいにしたっていて、毎晩六畳に父と蒲団ふとんを並べ、一つ蚊帳かやに寝ているのです。
おさん (新字新仮名) / 太宰治(著)
勘次かんじもおしなそのときたがひあひしたこゝろ鰾膠にべごとつよかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「大塔宮様にお目にかかり、許すとのお言葉承まわりたさに、この年月諸所方々を、お後しとうておりまするもの……」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
西行さいぎょう宗祇そうぎ芭蕉ばしょうもまたそれら世捨人のあとをしとうて旅にさまようた。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「ああ、だめだ。兄の偉大が、今わかった。兄の愛情が、骨身にこたえる。生き残って、この任を負い通せるわしではない。おなつかしい兄上のもとへ行って」
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青草に埋れた石塔に腰打掛けて一人泣いたり、學校へ行つても、倫理の講堂でそつと『亂れ髮』を出して讀んだりした時代の事や、——すべてなつかしい過去の追想の多くは
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それから彼は、したわしい偉人の腕に抱かれてる身を非常に幸福に感じて、この上もなく幸福に感じて、はらはらと涙をこぼした。
惚れたと云うのが不躾ぶしつけであるなら、可懐なつかしいんです、ゆかしいんだ、したわしいんです。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、又、目の前の清子を見ると、この世に唯一人の自分の友が此人だと言ふばかりなきなつかしさが胸に湧いた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
先刻自分に起ったどことなく親しい気持を「どうしてなんだろう」と怪しみなつかしみながら自分は歩いていた。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
したい申すが道です。お后様には不可思議なお方の
あなたをおしたい申します。
「いまお前が随身門をくぐったときから、おいらあ跡をおしてえ申して来たんだ。はははは、いつもながらお前の美しさは見たばかりで胆魂きもたましいもぶっつぶれるわ。どうぞなびいてやりてえものだが——おいどうしたえ、いやにすましているじゃあねえか」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
には麻手あさてかりししきしぬ東女あづまをみなわすれたまふな 〔巻四・五二一〕 常陸娘子
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いにしへの 飛鳥をとめと しのばるる 尼のみ寺の みほとけや 幾世へにけむ 玉の手の 光りふふみて かそけくも 微笑ゑませたまへる にふれつ 朝な夕なに おもはすは きその嘆きか うつし世の 常なきうれひか 頬にふるる 指のあはひに 春ならば くれなゐの薔薇ばら 秋日には 白菊一枝ひとえ ささげなば 君がおもひぞ いやさやに かをりめでたく 深まりぬらむ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
この国の煙草たばこやまひせぬ日にてありなばゆかしくもあらまし、日本人の売子うりこのそを勧めさふらふにも今はうるさくのみ思ひ申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
北京ホッケイ盧俊儀ロシュンギハ善人ナリ 衆望 人ノミナシタウ所ナリ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)