“人傑”の読み方と例文
読み方割合
じんけつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ世に生れあわせた人間の仲間に、そういう稀有けう人傑じんけつがいるのを、会いもせずに過ぎてしまうのは口惜しい——。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仮令たとい大帝は一種絶倫の人傑じんけつなりとするも、当時の露西亜において日本人のごとく大胆にしてつ学問思想の緻密なる国民は容易になかろうと思われる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
したはせ今に至るまでも名奉行と言る時は只に忠相ぬし一にんとゞまるが如く思ひ大岡越前守の名は三歳の小兒といへども之をしりしきり明斷めいだんたゝへるこそ人傑じんけつさい稀世きせいの人といふ可し是等を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)