“人魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとだま95.9%
おにび1.4%
じんこん1.4%
たましい1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをもって、死霊しりょう生霊いきりょうの人に憑付することを信ずる徒はなはだ多し。また、世間に人魂ひとだまというも、生霊、死霊と同一物たるべし。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
まぼろしのやうな蒸暑むしあつにはに、あたか曠野あれのごと瞰下みおろされて、やがてえてもひとみのこつた、かんざしあをひかりは、やはらかなむねはなれて行方ゆくへれぬ、……ひと人魂おにびのやうにえたのであつた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
廟道びょうどうは奥深い。つねに道士が寄って経を談じ、山翁はのりを説いて、修行三まい、宇宙と人魂じんこんとのかたらいをなす秘壇ひだんとある。祭るものは、虚空こくう三千大世界のあまつ星や地宿の星とか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マレー半島のオーラン・ラウト人信ずらく、造物主人魂たましいを石に封じ、大盲飛竜して守らしむ。その乾児こぶんがかの地に普通の飛竜でいつも天に飛び往き、大盲飛竜より人魂を受けて新産の児輩こどもれる。