“曠野”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こうや62.5%
あらの21.4%
ひろの5.4%
あれの3.6%
くわうや2.7%
あらぬ1.8%
アラノ0.9%
ステッピ0.9%
ステップ0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“曠野”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語11.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
将軍に従った軍参謀の一人、——穂積ほづみ中佐ちゅうさくらの上に、春寒しゅんかん曠野こうやを眺めて行った。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、蚕婆は常に思っていることを、このさいにもちだして、あの曠野こうやみよいことや、安心なことを数えたてた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大和の内も、都に遠い広瀬・葛城あたりには、人居などは、ほんの忘れ残りのように、山陰などにあるだけで、あとは曠野あらの
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
だから索寞さくばくたる曠野あらのの方角へ向けて生活のみちを歩いて行きながら、それがかえって本来だとばかり心得ていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
若草わかくさながら曠野ひろの一面いちめん渺々べう/\としてはてしなく、かすみけてしろ/″\と、亥中ゐなかつき
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ひんがしの、空の曠野ひろのを、ながむれば——むらさきの、雲はたなびき——春野の駒か、霞むは旗か、つわものばらの、つところ……」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その行燈の枕許まくらもとに、有ろう? 朱羅宇しゅらお長煙管ながぎせるが、蛇になって動きそうに、蓬々おどろおどろと、曠野あれの徜徉さまよう夜の気勢けはい
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新吉はランプの下に大の字になって、しばらく寝ていた。お国がまだいるのやらいないのやら、解らなかった。持って行きどころのない体が曠野あれのの真中に横たわっているような気がした。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
一体に北に向ふ満鉄本線の左は曠野くわうやなのに対して、右は概して山巒が多い。
谿川たにがはながれは、おほむかでのたゞれたやうに……寫眞しやしんあかにごる……砂煙すなけむり曠野くわうやつてた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
曠野あらぬ巨牛おほうし
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
曠野あらぬ巨牛おほうし
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
大和の内も、都に遠い広瀬・葛城カツラギあたりには、人居などは、ほんの忘れ残りのやうに、山陰などにあるだけで、あとは曠野アラノ
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
煤によごれた煙突からまつすぐに煙がたち昇つて、帽子がおつこちさうになるくらゐ仰むかなくては見えぬほど高く高く舞ひあがるとな、真赤な燠になつて曠野ステッピぢゆうに散らばつて落ちたものぢや。
曠野ステッピは一面に赤くなつた。
つまり二十年にわたる結婚生活のあとで生活ががらりと一變してしまい、別にこれといった目當てもなしに、ほとんどまあ茫然自失のていで、しかもその茫然自失のなかに一種の陶醉をさえ見いだしながら、埃っぽい街なかを、まるで曠野ステップを歩くような氣持でうろつき𢌞っている男なんです。