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曠野
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ひろの
ふりがな文庫
“
曠野
(
ひろの
)” の例文
一行はアルバノの山を
踰
(
こ
)
えたり。カムパニアの
曠野
(
ひろの
)
は我前に
横
(
よこたは
)
れり。道の傍なる、
蔦蘿
(
つたかづら
)
深く
鎖
(
とざ
)
せるアスカニウスの
墳
(
つか
)
は先づ我眼に映ぜり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「ひんがしの、空の
曠野
(
ひろの
)
を、ながむれば——むらさきの、雲はたなびき——春野の駒か、霞むは旗か、つわものばらの、
盈
(
み
)
ち
満
(
み
)
つところ……」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私はいつか千代子と行き会ったかの橋の
欄干
(
おばしま
)
に
倚
(
よ
)
って、冬枯れの
曠野
(
ひろの
)
にションボリと
孤独
(
ひとりみ
)
の
寂寥
(
さみしさ
)
を心ゆくまでに味わうことも幾たびかであった。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
若草
(
わかくさ
)
ながら
曠野
(
ひろの
)
一面
(
いちめん
)
、
渺々
(
べう/\
)
として
果
(
はて
)
しなく、
霞
(
かすみ
)
を
分
(
わ
)
けてしろ/″\と、
亥中
(
ゐなか
)
の
月
(
つき
)
は、さし
上
(
のぼ
)
つたが、
葉末
(
はずゑ
)
を
吹
(
ふ
)
かるゝ
我
(
われ
)
ばかり、
狐
(
きつね
)
の
提灯
(
ちやうちん
)
も
見
(
み
)
えないで、
時々
(
とき/″\
)
むら
雲
(
くも
)
のはら/\と
掛
(
かゝ
)
るやうに
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
出
(
いづ
)
ればまた
曠野
(
ひろの
)
にて
燒石
(
やけいし
)
昔し噴出せしまゝなり開墾せんにも二三尺までは灰の如き土にて何も作りがたしとぞ
此所
(
こゝ
)
は輕井澤より
沓掛
(
くつかけ
)
追分小田井の三宿の間なり四里程なれば忽ち小田井に着きて滊車を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
曠野
(
ひろの
)
なる蒙古の
築地
(
ついぢ
)
一隅
(
ひとすみ
)
に物見つくれど見んものは無し
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
渺茫
(
びょうぼう
)
たる
曠野
(
ひろの
)
の中をタタタタと
蹄
(
ひづめ
)
の
音響
(
ひびき
)
。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“曠野”の意味
《名詞》
曠 野(こうや 「広野」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
広野(こうや)と同義。使用例として、20世紀前半の日本における満蒙開拓団に関する文献やその題名がある(「曠野」「開拓」でYAHOO検索)。
(出典:Wiktionary)
曠
漢検1級
部首:⽇
19画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“曠野”で始まる語句
曠野集