“沓掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くつかけ97.4%
くつがけ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある夏、信州の沓掛くつかけの温泉で、先生がいたずらに私の子供にお湯をぶっかけられた所、子供が泣き出した。先生は悲し相な顔をして
作家の像 (新字新仮名) / 太宰治(著)
沓掛くつかけ駅の野天のプラットフォームに下りたった時の心持は、一駅前の軽井沢とは全く別である。物々しさの代りに心安さがある。
浅間山麓より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今日は沓掛くつがけまで行って峠え越して、帰りに友達に逢って、坂本さかもと宿しゅくはずれで一盃いっぺいやって、よっぱれえになってけえって来たが、むま下湯そゝゆつかわねえで転輾ぶっくりけえって寝ちまった、ねむたくってなんねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかるに此の喜六がくなった跡は、親戚みよりばかりで、別に恩をせた人ではないから、気詰りで中の条にもられませんので、忠平と相談して中の条を出立し、追分おいわけ沓掛くつがけ軽井沢かるいざわ碓氷うすいの峠もようやく越して
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)