“親戚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんせき84.3%
みより9.1%
みうち4.8%
うから0.4%
しんるい0.4%
たより0.4%
めより0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い甲野博士は、電波の研究が専門で、隆夫がアマチュアになったのも、この人のためで、隆夫の家とは遠い親戚にあたるのだった。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さ私を斬って下せえまし、親戚兄弟親も何もえ身の上だから、別に心を置く事もありません、さ、斬っておくんなせえまし
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新吉はふと自分の影が寂しいように思って、「己の親戚と言っちゃ、まアお作の家だけなんだから……。」と独り言を言っていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかし何ぼ何でも、そんな引っこき詰めのグルグル巻の頭では不可んぞ。伊豆の大島に岡沢の親戚があるように思われては困るからの……
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
身寄親戚がないと思っていゝ気に成って、私が年を取ったもんだから女狂いなんぞはじめ、今になって見放されては喰方に困るから、これだけ金をおくれ、出てきますから
ヒエというたところで、になって帰りましたところが、親戚もなし、に何う仕ようという目途もないものですから願わくば此の繁盛る御府内でまア生涯朽果れば、え物を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)