“遠縁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおえん50.0%
とほえん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こいつは、横瀬よこせといいましてネ」若い男の代りに栗原が弁解した。「この栗原の遠縁とおえんのものです」
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蟹江城かにえじょうの内部へ手をまわして、ひそかに内輪から、切り崩しにかかっている者がある。……どうも張本ちょうほんの人物は、蟹江を守る前田種利たねとし遠縁とおえんの関係にある滝川一益らしい」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そへて遣したるやと有に藤八は其安五郎殿が連立つれだち參られし白妙しろたへいふ女は私し遠縁とほえんの者濱松天神町なる醫師いしの娘に候間此縁を以て九助が方へ手紙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
となり八疊はちでふに、家内かないとその遠縁とほえんにあたるむすめを、あそびに一人ひとりあづかつたのと、ふすまをならべてゐる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)