“身内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みうち94.0%
からだ2.0%
みのうち2.0%
ミウチ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おばあさんには、べつに身内みうちのものというほどのものもなかった。病気びょうきになるとむらひとたちが、しんせつに世話せわをしてやりました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
お嬢さんはお父さんの話を黙って聞きながら、私の心を掻き乱すようなその美しい眼に、淋しいえみを見せて、私をじっと見詰めていた。私は身内からだすくむように思った。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
近づいて見れば、幾百段とも知れぬ、純白の石階は、空を圧してそばだち、見上げた丈けでも、身内みのうちがむず痒くなるばかりです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一方、われとわが身内ミウチの毒の鬱積に苦しんで、毒蛇などが、人の救ひを受けたと言ふ形の話も、ちよい/\見える。かういふまじなひの出来た、一面の理由を語るものである。
まじなひの一方面 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)