“世帯”のいろいろな読み方と例文
旧字:世帶
読み方割合
しょたい79.3%
せたい7.6%
じょたい7.6%
しよたい3.3%
じょてえ1.1%
しょてえ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三日、狭苦しい種吉の家でごろごろしていたが、やがて、黒門市場の中の路地裏に二階借りして、遠慮気兼ねのない世帯しょたいを張った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
その子は今日家内かないの一人にして、これを手離すときはたちまち世帯せたいの差支となりて、親子もろとも飢寒きかん難渋なんじゅうまぬかれ難し。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
少年時代の貧乏世帯じょたいと同じようにして毎日汗を出して働いて居る中に、次第に身体が丈夫になって、風も引かず発熱もせぬようになって来ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
代助は椅子にこしけた儘、あたらしく二度の世帯しよたいを東京に持つ、夫婦の未来を考へた。平岡は三年前新橋で分れた時とは、もう大分変つてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貧乏世帯じょてえを張ってるもんですから、母親おふくろと一緒に苦労して借金取のとけえ自分で言訳に往って詫ごとをしてくれるんです……へえ、其の代りお役には立ちやすめえから
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
栄町へめえりましたら栄町あちら世帯しょてえは仕舞って、太田の方へ行ったてえから、気になってなんねえで、此方へ参りましたが、し茂之助が此処こけえ参りまして、どんなハア詰らねえことを言いかけても
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)