世帯じょてえ)” の例文
旧字:世帶
貧乏世帯じょてえを張ってるもんですから、母親おふくろと一緒に苦労して借金取のとけえ自分で言訳に往って詫ごとをしてくれるんです……へえ、其の代りお役には立ちやすめえから
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
実は此処こゝに百両持ってるが、これはおめえのをったんじゃアねえぜ、己はんなかゝあの着物を着て歩くくれえの貧乏世帯じょてえの者が百両なんてえ大金てえきんを持ってる気遣きづけえはねえけれど
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
長「だがね、何うも……だからよ、貰って置くからいじゃアねえか……誠にどうも旦那ア、極りがわるいけれど、わっちも貧乏世帯じょてえを張ってやすから此の金はおれえ申しやしょう」
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)