“母親”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ははおや45.9%
おふくろ30.3%
はゝおや8.6%
おっか2.7%
おっかさん1.6%
おや1.6%
おっかア1.1%
おつか1.1%
かかさん1.1%
はは1.1%
(他:9)4.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“母親”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸41.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
すると母親ははおやは、おおきな、おおきな、おさらくろいスープをって、はこんでました。
あるのこと、龍雄たつお母親ははおやとおじいさんの二人ふたりれられて、まちへいってしまいました。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
さあ、その烈しい労働をるからでも有ましょう、私の叔母でも、母親おふくろでも、強健つよ捷敏はしこい気象です。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのうち三切みきりめが初まるとお梅はしばらく聴いていたが、そッと立って土間へ下りると母親おふくろが見つけて、低い声で、
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
母親はゝおやはほた/\としてちやすゝめながら、亥之ゐのいましがた夜學やがくゆきました
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あまりなひととこみあぐるほどおもひにせまれど、母親はゝおや呼聲よびごゑしば/\なるをわびしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母親おっかさん——お雪はどうしたでしょう。こんなに遅くなっても、未だ帰りません。一寸私はそこいらまで行って見て来ます」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
どうも母親おっかさんは……阿爺おやじに逢うのを目的にして出て来る様子です。いろいろ綜合して、私も考えて見ました。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私の母親の亡くなったのは、あなたの母親おっかさんより、二年ばかり前だったろう。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
社会主義者が死ぬっていうような事が書いてあるって云うもんですから、何だか怖くなりまして……ほかの方に読んで頂くのは剣呑けんのんだって母親おっかさんが云うもんですから
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お雪を初めその母親おやや兄すらも、最初こそ二足も三足も譲っていたものだが、それすら後には向からあの通り遂々とうとう愛想を尽かして了った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
母親おや今日きょうせわしいからちっと手伝いでもしなさいと言いましてもね、平気でそのお寺にいっちまいましてね、それから学校はきれいだけれどもうちはきたなくていけないの、おっかさんは頑固がんこだの
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
母親おっかアさん、そんな事をおっしゃるけれど、文さんは此地こっちなんか心当りがおあんなさるの」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
間抜たアんだ、ふざけた事を云うな、今江戸屋の半五郎と云われるのア誰のお蔭だ、父親ちゃん母親おっかアがこしらえて是だけの屋台骨が出来たから、江戸屋の半五郎とも云われるのだ、同じうちへ生れたからは己が所帯の半分を貰ってもいんだ
「M君、君も母親おつかさんのところへ出したら奈何どうです。」と私は言つて見た。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お志保は又、何もかも私に打開けて話しましてね、「母親おつかさん、心配しないで居て下さいよ、奈何どんな事が有つても私が承知しませんから」と言ふもんですから——いえ
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私は土間へ引っくり返ってワンワン泣き出しました。何をいうにも今年十五の色男だすケに根っから他愛どたまがありませぬ。そこへ奥から母親かかさんが出て来まして、
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ウンウン。それじゃから云うて聞かすが、お前の母親かかさんというのは、ああ見えても若いうちはナカナカ男好きじゃったのでナ。ちょうどお前の処に嫁入る半年ばかり前に、拙僧わしの処へコッソリと相談に来おってナ……こう云うのじゃ。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と押止めますと、親父は眼をいて母親はは怒鳴がみ付けたそうです。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
母親ははたいへん縹緻きりょうよしなので、むすめもそれにひなまれなる美人びじんまた才気さいきもはじけてり、婦女おんなみち一ととおりは申分もうしぶんなく仕込しこまれてりました。
「父親なんかもうとうに死んでしまったい。母親おっかあだけはいたんだけれど、ついとうおれを置いてけぼりにしてどこかへ行ってしまったのさ、けどもおらアその方が気楽でいいや、だって母親がいようもんならそれこそしかられ通しなんだもの」
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
若い霊魂は愛されているたった一人の母親おんなおやの感情の犠牲になることさえできないのだ。
帰途 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
あれだから母親おッかさんは本当にしないのだと、隣近所では切歯はがみをしてもどかしがった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを聞くのを楽しいものにして、お蘭も、毎夜のようにここへ来て、お母親かあさんが早く死去なくなり、お父親とうさん一人きりになっている、その大切なお父親とうさんの側に坐り込み、耳を澄ますのを習慣としていた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「今時の風邪は永引くもんでなあ。それにしても、風邪ぐれえなら、安心だ。母親かかあが心配してたぞ。」
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「なあに、母親がががいねえもんだから……」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
母親はヽおやわかれにかなしきことつくしてはらわたもみるほどきにきしが今日けふおもひはれともかはりて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
実のお母親ふくろの気でいても全くは他人
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
おれも、あの市來知いちぎしりにある、野菊のぎくいてる母親マザーはかにだけはきたいとおもつてゐる。本當ほんたう市來知いちぎしりはいゝところだからなあ。』
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)