“ふくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フクロ
語句割合
袋31.9%
嚢31.9%
梟21.7%
母10.2%
帒1.2%
母親0.8%
吹路0.8%
皮袋0.4%
胞0.4%
錦嚢0.4%
阿母0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清兵衛(せいべえ)は、うき足立った敵陣へ、まっしぐらに、朝月(あさづき)をおどりこませ、左右につきふせた敵兵の腰(こし)をさぐり、一袋(ふくろ)の粟(あわ)を発見すると
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
峠の双方の麓の宿場(しゅくば)などが、雪に中断せられて二つの嚢(ふくろ)の底となることは、常からの片田舎よりもなおいっそう忍びがたいものらしい。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
こんな事を言ひ/\、樵夫(きこり)が漸(やつ)と枯木(かれき)を伐(き)り倒すと、なかから土で拵(こさ)へた梟(ふくろ)の形をした物が、三つまでころころと転がり出した。
馬鹿云うな、口があれば京に上(のぼ)る、長崎から江戸に一人行くのに何のことがあるか。「けれども私は中津に帰(かえっ)てお母(ふくろ)さんにいい様(よう)がない。 ...
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かきあみとは攩網(すくひだま)なり、鮏を攩(すく)ひ捕(と)るをいふ。その攩(すく)ひ網(だま)の作りやうは又ある木の枝(えだ)を曲(ま)げあはせて飯櫃(いひびつ)なりに作りこれに網(あみ)の帒(ふくろ)をつけ、長き柄(え)ありてすくふたよりとす。
それもできず、また、お洒落(しゃれ)をして気取るのも止められないのは、たった一人のお母親(ふくろ)が一人息子の自分のきりょうよしを大の自慢だからだといった。
美少年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
吹路(ふくろ)という急坂を登り切った頃から日は漸く暮れかけた。風の寒い山腹をひた急ぎに急いでいると、おりおり路ばたの畑で稗や粟を刈っている人を見た。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
老婆は静かに立ち上がって牛酪(バタ)の皮袋(ふくろ)を取り出した。其処から牛酪を一摘み出して灯皿の中へ大事そうに入れて羊毛の燈心を差しくべて燧金(ひうち)から夫れへ火を移した。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
葯は二つの胞(ふくろ)から成り、縦裂せる間隙から一向に油気のないサラサラとした花粉を散出し、時々吹き来る風のためにそれが散らばり飛んで花柱の毛に着き、そこに拘束せられるのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そして趙雲に、手ずから三つの錦嚢(ふくろ)を授けた。呉へ行って事きわまる時は、この嚢(ふくろ)を開けて見るがいい。あらかじめ、自分が肝胆を砕いた三ヵ条の計(はかりごと)は、この錦の嚢に秘めておいた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お阿母(ふくろ)の一周忌だよ、ちゃンと届けたじゃないか」
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)