“ぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
53.6%
39.3%
ヶ袋3.6%
札袋3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもおまへさゝづるにしきまもぶくろといふやうな證據しようこいのかえ、なに手懸てがゝりはりさうなものだねとおきやうふをして
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いくさのあった跡へ行って、死んでいる侍の持っている物——刀だの、こうがいだの、におぶくろだの、なんでも、お金になる物をぎ取って来るんですよ。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こめヶ袋ぶくろ鍛冶屋前丁かじやまえちょうの宮城監獄署の前にあって、学校にも近いし食事も上等だし自分には大いに気にいっていたのだが、その津田さんの言によれば、この下宿屋は
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
一緒に出てきた紅錦こうきんまも札袋ぶくろ——それには、紺紙金泥こんしきんでいの観音のすがたに添えて、世阿弥とお才とが仲の一女、お綱の干支えと生れ月までが、明らかにしるしてあった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)