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笄
ふりがな文庫
“笄”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
こうがい
76.7%
かうがい
12.1%
かんざし
7.8%
かうが
0.9%
かうがひ
0.9%
かざし
0.9%
こうがひ
0.9%
▼ 他 4 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうがい
(逆引き)
近寄ってなにをしているかとたずねると、ひとりが手に持っていた
笄
(
こうがい
)
をさしだして、「このような品が壕のなかに落ちていましたので」
日本婦道記:笄堀
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
笄(こうがい)の例文をもっと
(50作品+)
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かうがい
(逆引き)
長いあひだに路銀も盡き、そのみつぎに身のまはり、
櫛
(
くし
)
笄
(
かうがい
)
まで賣り拂ひ、最前もお聽きの通り、悲しい金の才覺も男の病が治したさ。
近松半二の死
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
笄(かうがい)の例文をもっと
(14作品)
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かんざし
(逆引き)
法外流居合の
秘奥
(
ひおう
)
「駕籠飾り」——その刀を刺した駕籠が何十本となく、光る
笄
(
かんざし
)
で飾られた女の髪のように見えるところから来た、名称だった。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
笄(かんざし)の例文をもっと
(9作品)
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かうが
(逆引き)
急ぎて
當所
(
たうしよ
)
迄來りし所此病氣に
取付
(
とりつか
)
れ
假初
(
かりそめ
)
の樣なれどもハヤ二年越しの
長煩
(
ながわづら
)
ひに貯はへ殘らず
遣
(
つか
)
ひ捨其上お花の
櫛
(
くし
)
笄
(
かうが
)
ひ迄も
賣盡
(
うりつく
)
し外に
詮方
(
せんかた
)
も無りしに此家の主人がお花の苦勞する樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
笄(かうが)の例文をもっと
(1作品)
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かうがひ
(逆引き)
改
(
あらた
)
め見るに
蝦夷錦
(
えぞにしき
)
の
楊枝指
(
やうじさし
)
一
角
(
かく
)
の
箸
(
はし
)
其外
笄
(
かうがひ
)
簪
(
かんざし
)
の
類
(
るゐ
)
何れも
金
(
かね
)
目の物多く
有
(
あり
)
ければ兩人
是
(
これ
)
は
儲
(
まうけ
)
ものなりと
悦
(
よろこ
)
びけり然れども
此品
(
このしな
)
賣拂
(
うりはら
)
はゞ
顯
(
あらは
)
るべしとて
暫時
(
しばし
)
の
間
(
あひだ
)
彼
(
か
)
の玄柳方へ
預
(
あづ
)
け
置
(
おき
)
けるが
此品々
(
このしな/″\
)
より終に二人が
天罰
(
てんばつ
)
報
(
むく
)
い來とは知ざりけり
扨
(
さて
)
も白子屋にては又七が事は
地面
(
ぢめん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
笄(かうがひ)の例文をもっと
(1作品)
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かざし
(逆引き)
花吹雪する真っ昼間、小町の方でほれたので、おれの方でもほれてやり、かむりの
笄
(
かざし
)
落としたが、どうでも小町はいい女、柳の五衣に緋の袴、
檜扇
(
ひおうぎ
)
持ったとりなりは、官女官女官女だア……
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
笄(かざし)の例文をもっと
(1作品)
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こうがひ
(逆引き)
私の母から讓られた形見の
櫛
(
くし
)
笄
(
こうがひ
)
、亡夫の腰の物のうち、不用の品を賣拂つて八兩の金を
纒
(
まと
)
め、
豫
(
かね
)
て約束の中坂の藤井樣にお屆けする筈で、黄八丈の
財布
(
さいふ
)
に入れたまゝ
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笄(こうがひ)の例文をもっと
(1作品)
見る
“笄”の解説
笄(こうがい、「髪掻き」の転訛)とは、髪を掻き揚げて髷を形作る装飾的な結髪用具。ただし次第に結髪後に髪を飾るものに変化した。中国由来のもので現代中国語ではジー(jī)と読む。笄は頭がかゆい時に髪型を崩さずに髪を掻く道具「髪掻 (かみかき)」からきているという説がある。
「三所物(みところもの)」と呼ばれる日本刀の大小の刀装具のひとつで、刀と一緒に持ち歩くことも多かった。
(出典:Wikipedia)
笄
漢検1級
部首:⽵
10画
“笄”を含む語句
櫛笄
笄町
花笄
笄髷
長笄
笄橋
黄金笄
冠笄
麻布笄町
銀笄
裂笄
笄蛭
笄簪
笄筥
笄町長谷寺
笄打
笄坂上
笄坂
櫛笄簪
“笄”のふりがなが多い著者
三遊亭円朝
吉川英治
林不忘
泉鏡太郎
泉鏡花
小栗虫太郎
中里介山
谷譲次
久保田万太郎
作者不詳