“かざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カザシ
語句割合
45.2%
挿頭19.4%
揷頭9.7%
9.7%
6.5%
3.2%
3.2%
釵子3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがからの幻術師が他界の楊貴妃ようきひって得て来た玉のかざしであったらと、帝はかいないこともお思いになった。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)
今朝けさもずいぶん酔ったふうをお作りになって、ふじの花などをかざしにさして、風流な乱れ姿を見せておいでになるのである。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
挿頭かざしの台はじんの木の飾りあしの物で、蒔絵まきえの金の鳥が銀の枝にとまっていた。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
挿頭かざしの台はじん紫檀したんの最上品が用いられ、飾りの金属も持ち色をいろいろに使い分けてある上品な、そして派手はでなものであった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
はるさらば揷頭かざしにせむとひしさくらはなりにけるかも 〔巻十六・三七八六〕 壮士某
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「梅の花いまさかりなり思ふどち揷頭かざしにしてな今さかりなり」(巻五・八二〇)という歌を参考とすることが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いやいや、かりに五ツぎぬを曳かせ、雲のびんずらに、珠のかざしかざさせなば……と、鬼六はめまいのような空想にとらわれた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「番の者へは、持仏じぶつやらかざしを与えて、やっと得心させて来たのです。あの小宰相だけは、日頃からさも誇らしゅう、この廉子や権大ノ局の小屋の前をあるいて、みかどの許へ、よう通っていたようですが」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一廻りななめに見上げた、尾花おばなを分けて、稲の真日南まひなたへ——スッと低く飛んだ、赤蜻蛉あかとんぼを、かざしにして、小さな女のが、——また二人。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
源氏の紅葉賀もみじのが青海波せいがいはの巧妙であったことを忘れがたく思召おぼしめして、東宮が源氏へかざしの花を下賜あそばして、ぜひこの舞に加わるようにと切望あそばされた。
源氏物語:08 花宴 (新字新仮名) / 紫式部(著)
たをれ、たをれ、かざし頭に
さかほがひ (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
後に抽斎に嫁することに極まって、比良野氏の娘分にせられた時、かざしの名を以て届けられたのは、これを襲用したのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
表向おもてむきは弘前藩目附役百石比良野助太郎妹かざしとして届けられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「はははは。おまえたちは、まだよく分っておらんのだな。有難味も真の値打ねうちも……。よろしい、こん夜ここでの楮幣は、明日、わしの佐女牛の屋敷へ持参せい。——わが家の倉にある伽羅きゃら、油、そうの薬、白粉、唐織からおり、珠、釵子かざし、欲しい物と交易こうえきしてやる。楮幣と引き替えで売ってやろう」