“店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みせ55.8%
たな28.7%
だな11.0%
てん1.6%
うち1.1%
とこ0.8%
や0.5%
ところ0.3%
シネラリヤ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、オオカミは、雑貨屋(ざっかや)さんの店(みせ)へいって、大きなチョークを一本買ってきました。そして、それを食べて、声をよくしました。
学者が聞いてあきれらあ。筆尖(ふでさき)で旨(うま)い事をすりゃあ、お店(たな)ものだってお払箱にならあ。おう、そうそう。お玉は三味線が弾けたっけ。
雁 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
久「ハア、そんなら先へ往(ゆ)きましょう、おや/\こゝの所は三軒ながら明き店(だな)になった、こういう日あたりのいゝ所が明いては困るねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
都会(とかい)のあるくつ店(てん)へ、奉公(ほうこう)にきている信吉(しんきち)は、まだ半年(はんとし)とたたないので、なにかにつけて田舎(いなか)のことが思(おも)い出(だ)されるのです。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「私はこうして無駄口を叩くのが好きでしてね」とソーボリは橇に坐りながら、「閣下(エッチェレンツァ)、マッチを貸して下さい。あの店(うち)に忘れて来てしまいました。」
妻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夫れへ湯を廻して砂糖さへ甘くすれば十人前や二十人は浮いて來よう、何處でも皆な左樣するのだお前の店(とこ)ばかりではない、何此騷ぎの中で好惡(よしあし)を言ふ物が有らうか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大震災の翌年奥山のある料理店(や)に一寸(ちょっと)した会合がありまして、それへ参りましたのが、ちょうどその日、菊の日に逢いました。もう仲見世へ向(むか)いますと、袖と裾と襟と、まだ日本髷(まげ)が多いのです。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「全く物騒ですよ、私(わたし)の店(ところ)では昨夜(ゆうべ)当到(とうとう)一俵盗すまれました」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ちょうど……その頃店(シネラリヤ)へ現れた新参の葵という女に、どうでも身代りをたのむつもりで、〈通知〉の電話にも念をいれ、現場へ落しておくつもりで、そいつの釦をひとつむしりとる。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)