“酒店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかみせ40.0%
さかや30.0%
さかだな5.0%
しゅてん5.0%
のみや5.0%
エイル・ハウス5.0%
バア5.0%
バー5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常に此筋向うの酒屋へは能く行きますが目「好し、彼所あすこで問うたら分るだろう」と云い大足に向うの酒店さかみせせて入る
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
お浪との会話はなしをいいほどのところにさえぎり、余り帰宅かえりが遅くなってはまた叱られるからという口実のもとに、酒店さかやへと急いで酒を買い
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しな酒店さかだな豆腐とうふいてはそのぜにだけさけれてもらふので豆腐とうふまうけだけやすさけつて勘次かんじよろこばせるのであつた。それはおしなとしのことだけである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これをもって毎歳必ず五十日あり。この日や、縉紳しんしん先生より開化処士、青年書生に至るまで、柳をとぶらい、花をたずぬるの期となせり。ゆえに妓楼ぎろう酒店しゅてんにありては、いにしえのいわゆる門日もんび物日ものびに比す。
日曜日之説 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
朱富は酒店のみやの一亭主だが、稼業柄かぎょうがら、日常よく人間に接して、世間や人間の機微きび本質によく通じているせいか、どうして、なかなかな才気だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロンドンのセントアンドルー教区にある一軒の酒店エイル・ハウスの酒場に自分たちが腰をかけているのに気がついて大いに驚いた。
馴染の酒店バア珈琲店カツフエは派手な百貨店デパアトメント・ストアと一緒にワルツでも踊るやうに陽気に頭の中を過ぎて往つたが、教会らしいものの影は見えなかつた。
常に酒店バーや料理屋に姿を見せる。さうかと思ふと二三箇月も行方不明になる。正体が知れぬ。
悪魔の舌 (新字旧仮名) / 村山槐多(著)