“物日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものび85.7%
もんび14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花火はなくともきょうは川開きという書入れの物日ものびに、彼女はふだん着の浴衣のままで家を飛び出して来たらしかった。
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それらの品もみな幾たびか洗濯をし、破れたところには継ぎをし縫いかがって着せる。食事は一菜か一汁にかぎり、物日ものびに干魚を焼くのが精ぜいだった。
菊屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
正月の物日もんびで満員の客に押されて漫才をきゝながら時間を費していたとは、如何にもうなずける事だが、彼の機嫌の良さは些か意外だった。所詮、人々には計り知れぬ権右衛門の心中だ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)