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物日
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ものび
ふりがな文庫
“
物日
(
ものび
)” の例文
花火はなくともきょうは川開きという書入れの
物日
(
ものび
)
に、彼女はふだん着の浴衣のままで家を飛び出して来たらしかった。
半七捕物帳:19 お照の父
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それらの品もみな幾たびか洗濯をし、破れたところには継ぎをし縫いかがって着せる。食事は一菜か一汁にかぎり、
物日
(
ものび
)
に干魚を焼くのが精ぜいだった。
菊屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
化物屋敷は、その
翌
(
あく
)
る日も、事もなげに木戸を開けました。幸か不幸かその日は
物日
(
ものび
)
、客は朝から突っかけて、狭い化物小路は身動きもならぬ有様です。
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これをもって毎歳必ず五十日あり。この日や、
縉紳
(
しんしん
)
先生より開化処士、青年書生に至るまで、柳を
訪
(
とぶら
)
い、花を
尋
(
たずぬ
)
るの期となせり。ゆえに
妓楼
(
ぎろう
)
、
酒店
(
しゅてん
)
にありては、
古
(
いにしえ
)
のいわゆる
門日
(
もんび
)
、
物日
(
ものび
)
に比す。
日曜日之説
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
物日
(
ものび
)
の休みにも、日曜日にも、たいてい宿直室でくらした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
「八橋に土産もやらなければならない。二階じゅうの者にも相当のことをしてやりたい。まして歳の暮れの
物日
(
ものび
)
前だ。それ相当の用意がなくって廓へ足踏みができると思うか」
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“物日”で始まる語句
物日縁日