“尋”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たず43.7%
ひろ16.9%
たづ14.6%
つい6.4%
4.1%
たずね3.5%
3.5%
2.3%
たずぬ1.5%
たづね0.6%
(他:10)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“尋”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩78.6%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集57.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「な」の字さんはカメラをぶら下げたまま、老眼鏡ろうがんきょうをかけた宿の主人に熱心にこんなことをたずねていました。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「お引受け下すって、どうも有難とう存じます」トシ子嬢はホッと溜息ためいきをついた。「何なりとおたずねくださいまし」
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一度はかれこれ、五十ひろ近くも下ったことがあったが、その時は、駆逐艦に援護された、日本の商船隊を認めたときであった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
峡谷が、意外にも、馬の足下に断崖だんがいをなし、両断崖の間に二ひろの深さをなし、口を開いてそこに待ち受けていた。
うござんすかい、わたし無理むりにおたづまをします、あなたはうしてもおはなしなさいませぬ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何故なぜかめ先生せんせいッてんだの、うでないものを?』とあいちやんがたづねました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
と答へた。——口は調法なもの、出来る事なら、その口に帽子をせて、ついでに上等な履まで穿かせてやりたい。
ついで九月始めて肺患にかかり後赤十字社病院に入り療養をつくしかいもなく今年二月一日に亡き人の数には入りたりとぞ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
入学試験はどうしたいといて見たら、「ええ、まあ。」と云いながら、坊主頭ぼうずあたまを撫でて、にやにやしている。
田端日記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
丁度『読売』の記者が来、野枝さんのことについていて行ったばかり涙をこぼしたので、と疲れたふけた顔をして居られた。
「はい。どなたのお墓をおたずねなさいますのです。」女の声音こわねは顔色と共にはればれとしていて、陰鬱なる周囲の光景には調和していなかった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
江戸の名所に数えられたかがみいけうばいけは今更たずねよしもない。
めゆきて死所と定めむ天竜のかひちかき村清水湧くところ(原君、飯田市より二三里を距てたる山本村の清水に疎開し来れと誘はるるにより、かかる夢あり)
枕上浮雲 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
書持の兄、家持が天平勝宝二年に作った歌に、「夜くだちに寝覚ねさめて居れば河瀬かはせこころもしぬに鳴く千鳥かも」(巻十九・四一四六)というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
十月二十七日京都を発せさせ給ひ、うるふ十月二日東京なる東伏見宮第に着かせ給ひ、いで有栖川宮第にうつらせ給ふ。
能久親王年譜 (新字旧仮名) / 森鴎外森林太郎(著)
宮中の美人、皆侵掠され、百余日の後、懐妊する者おおく、いで往きて王にもうし、罪咎ざいきゅうを免れんとねがう。
平仮名と片仮名とをくらべて、市在しざい民間の日用にいずれか普通なりやとたずぬれば、平仮名なりと答えざるをえず。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
西洋の文学小説におもきを置けども東洋においては然らざる所以ゆえんけだしたずぬるに難からず。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
江戸の名所に数へられたかゞみいけうばいけ今更いまさらたづねよしもない。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
山崎と云ふ女は前の女にかうたづねて居る。
御門主 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
二三百ぴろもあるところアンカなんか利きやしないからね。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小鯛は、普通底から半ぴろ乃至一尋くらいが棚である。
鯛釣り素人咄 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
タズネ人……サワガニメル川沿イニ庭アリテ紫ノ立葵タチアオイ咲ク。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
丞相ノ祠堂シドウ イズレノ処ニカタズネン
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、実に可懐なつかしかつたのです、顔を見ると手をつて、たゞち旧交きふこうあたゝめられるとわけ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
銀之助が友達をさがして歩いた時は、職員室から廊下、廊下から応接室、小使部屋、昇降口まで来て見ても、もう何処にも丑松の姿は見えなかつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「仲居さんがこれこれいうてたけど、ほんまかいな?」いうて、光子さんにンねましたら、「ふん、そやねん」と、平気な顔して
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「好きにもいろいろの意味があるし、——学校でそんなうわさあったりしたんやさかい——誤解受けたらためにならん思うよってンねてんねん」いいます。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
柳緑花紅碑をたづぬ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
次に山陽は仕宦と東役とを叙して其間に一の「ついで」の字を下し、「尋特召東邸」と云つてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
やがて、らした綱が二百ファゾムほどになったとき、底に達したらしく、かすかな手応え……。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)