“住”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
56.0%
すま21.9%
すみ3.8%
とど3.2%
じゅう2.3%
ずみ1.8%
ずま1.4%
すん1.1%
1.1%
ぢゆう1.1%
すむ0.9%
とゞ0.9%
じゅ0.7%
ぢゆ0.5%
0.5%
じう0.5%
すめ0.5%
すまっ0.2%
とどま0.2%
0.2%
0.2%
じゆ0.2%
すまは0.2%
ぢう0.2%
どま0.2%
スミ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるまちはずれのさびしいてらに、和尚おしょうさまと一ぴきのおおきな赤犬あかいぬとがんでいました。そのほかには、だれもいなかったのであります。
犬と人と花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
当時の僕のすまいは、東京駅、八重洲口やえすぐち附近の焼けビルを、アパート風に改造したその二階の一部屋で、終戦後はじめての冬の寒風は
女類 (新字新仮名) / 太宰治(著)
気のつきた折は是非世間の面白可笑おかしいありさまを見るがよいと、万事親切に世話して、珠運がえまに恋人のすみし跡に移るを満足せしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もう既に転歩に耐へず、追憶の視線はそぞろにも杖のとどまるほとりに還りて落ち、また五月は、ただ、草の葉の間に拾つて見る桐の花。
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
余は既に幾度いくたびか木にて造り紙にて張りたる日本伝来の家屋にじゅう春風秋雨しゅんぷうしゅうう四季の気候に対する郷土的感覚の如何を叙述したり。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼らにして他の家を継がずんば、終身部屋ずみとどまり、碌々として世の下草したくさとなり、その姓名を歴史に留むべくもあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「我れを厭ふ」というので、平常隣家と仲の良くないことが解り、日常生活の背景がくっきりと浮き出している。裏町の長屋ずまいをしていた蕪村。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
夫れから同じ長州の藩士で東条礼蔵とうじょうれいぞうと云う人も矢張やはり私と同僚飜訳方ほんやくがたで、小石川の蜀山人しょくさんじん住居すまいう家にすんで居た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
又次郎はことし二十歳はたちであるが、父の弥太郎が立派にお役を勤めているので、彼は今もまだ無役の部屋みである。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
自然私がそんな考へにぢゆうしてからももう一年半になる訳である。さうしてどちらかといふと、私の事業は其の一年半の間にいくらか歩を進めた。
落葉降る下にて (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
わがすむ魚沼郡うをぬまこほりの内にて雪頽なだれため非命ひめいをなしたる事、其村の人のはなしをこゝにしるす。しかれども人の不祥ふしやうなれば人名じんめいつまびらかにせず。
老いたる教師ハツバス・ダアダアのボルゲエゼ家の車のしるしに心づきて、蹣跚まんさんたる歩をとゞめ我等をゐやしたるは、おもはずなる心地せらる。
折柄おりから上潮あげしおに、漫々まんまんたるあきみずをたたえた隅田川すみだがわは、のゆくかぎり、とお筑波山つくばやまふもとまでつづくかとおもわれるまでに澄渡すみわたって、綾瀬あやせから千じゅしてさかのぼ真帆方帆まほかたほ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
合せしからは浮々うか/\江戸におち付ては居るまじ翌日あすくらきより起出おきいでて其の方は品川の方より段々だん/\に尋ぬべし我は千ぢゆ板橋いたばしなど出口々々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この時母上通りかゝり給へり。この遊のさまを見て立ちまり、指組みあはせてのたまふやう。汝等はまことの天使なり。
土耳古トルコ使しくわん佛蘭士フランス使くわん武官くわん以下西よう人の住宅じうたく非常ひぜうに多い外になかなかとく色のあるじう人を持つてゐる。
女はさら也、男も十人に七人はこれ也。しかれどもすめみやことて、繁花はんくわの江戸に奉公する事としありてのち雪国の故郷ふるさとかへる者、これも又十人にして七人也。
その時私は鉄砲洲てっぽうずすまって居て、鉄砲洲から小石川までやがて二里もありましょう、毎朝早く起きて行く。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大虫樵人きこりに向い汝いかにするも樹上に永くとどまり得じその熊をき落せ我うて去らんと言う、樵夫きこりもっともと同じて恩を忘れ熊を落して大虫に啖わせたがそれから発狂した、熊は仏の前身
渠は愚弄ぐろうの態度を示して、両箇ふたりのかたわらに立ちまりぬ。白糸はわずかに顧眄みかえりて、つるがごとく言い放てり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その後この付近は復興も遅々として進まず、寺はいよいよ荒れていくばかりですが、今は三ヶ寺とも、相当な住職と寺男とがって、檀家の評判もよいということであります。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
ムヽウ禁厭まじなひかい。弥「疝気せんき小柄こづかぱら(千じゆ小塚原こづかつぱら)とつたらおこりやアがつた、あとから芳蔵よしざうむすめ労症らうしやうだてえから、南瓜たうなす胡麻汁ごまじるへつてえました。長「なんだい、それは。 ...
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
氣の毒に思ひ何時いつまで狂氣きちがひでも有まじ其内には正氣しやうきに成べしとておの明家あきやすまはせ此處にあること半年程はんねんほどにて漸やく正氣しやうきに成しかば以前の如く産婦さんぷ世話せわわざとして寡婦暮やもめぐらしに世を渡りける。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我輩わがはい建築けんちくもつと重要ぢうえうなる一れいすなは住家ぢうかとつこれかんがへてるに「ぢうなほしよくごとし」とかんがある。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
どまりて、あとなる色黒き小男に向ひ、「ここなり」といひて、戸口をあけつ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
はしきやし我がの君を、かけまくもゆゝし畏し、スミ現人神アラヒトガミの、舟のにうしはき給ひ、着き給はむ島の崎々、より給はむ磯の崎々、荒き波 風に遭はせず、つゝみなく、病あらせず
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)