“ぢゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
地涌33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合せしからは浮々うか/\江戸におち付ては居るまじ翌日あすくらきより起出おきいでて其の方は品川の方より段々だん/\に尋ぬべし我は千ぢゆ板橋いたばしなど出口々々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我が家に江戸にたとせたるぼくあり。かれがかたりしに、江戸に寒念仏かんねんぶつとて寒行かんぎやうをする道心者だうしんじやあり、寒三十日をかぎりて毎夜鈴が森千ぢゆにいたり刑死けいし回向ゑかうをなす。
落し扨其の行先は何れ成と問ば家主は打案うちあんじてたしかには知らねども今宵こよひは千住どまりとか申したりと云を聞て直に家に歸りたび支度を成し千ぢゆさしいそぎけりことわざに云己人をあざむかんとすれば人又おのれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とげると云は云あてたることと思はれ一しほなげかはしく存じ候と申立ければ大岡殿然すれば其方が娘の死骸は千ぢゆ燒場やきば光明院くわうみやうゐんに之ある間彼の處へゆき早々さう/\引取りはうむり得させよと有て右兩所よりうつたへ出し書付かきつけおもむきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
併し、残された刀自若人たちがうち瞻る画面には、見る/\、数千地涌ぢゆの菩薩の姿が浮き出て来た。其は、幾人の人々が同時に見た、白日夢のたぐひかも知れない。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)