“刑死”の読み方と例文
読み方割合
けいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聲色こわいろまでたくみだつたので、喧嘩別れした亭主——矢の根五郎吉に變裝へんさうして、御用金二千兩を盜み出したと見せかけ、怨みのある五郎吉を刑死けいしさせたのです。
我が家に江戸にたとせたるぼくあり。かれがかたりしに、江戸に寒念仏かんねんぶつとて寒行かんぎやうをする道心者だうしんじやあり、寒三十日をかぎりて毎夜鈴が森千ぢゆにいたり刑死けいし回向ゑかうをなす。
刑死けいしするおのれの姿なら想像してみることもできるし、武帝の気に逆らって李陵りりょうめ上げたときもまかりまちがえば死を賜うようなことになるかもしれぬくらいの懸念けねんは自分にもあったのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)